モーターサイクル・ダイアリーズ

 チェ・ゲバラが23歳のとき友人とラテン・アメリカを北上した旅を描く。ゲバラ自身の著作に基づいている。実直な青年だったとは。監督のウォルター・サレス、ダメダメの『セントラル・ステーション』(98)から確実に成長しているし、ガエル・ガルシア・ベルナルは無表情で語れるいい役者。やや繊細な題材をサレスが扱ったことで、サッカーや音楽で十分に足りているように思われるラテン・アメリカの表象手段として、映画が役割を果たす可能性ってのも少し見えてくるのではないかと思う。

 カップルでいっぱいのイブのガーデンプレイスでした。