2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

謎いくつか。

『ドーン・オブ・ザ・デッド』に関して一昨日書いた粘着性については、サラ・ポーリーの肌のべたべた感を忘れてはいけない。しかし彼女はゾンビに立ち向かう存在だ。ここにおいて乾燥と粘着性の対立が崩れてしまう。先日はやや安易に形容してしまったゾンビ…

War of the Warlds

スティーブン・スピルバーグ 『宇宙戦争』 War of the Warlds 2005 USA 116min. (@シネタワー) いろいろ難癖つけたいところもあるけど、まあ総じて擁護しますよ。 大作はきまってシネマスコープ(2.35:1のスクリーン比)ないまのハリウッドにしてこれは1.85…

雑見・雑感

しかしそもそもカメラは映画誕生からこのときまで一度もドアなどくぐったことがないのである。 加藤幹郎 『鏡の迷路 映画分類学序説』 みすず書房 1993 p.56 /『フレンジー』(アルフレッド・ヒッチコック,1971)について 『シャイニング』 『プライベート…

A Gentle Creature

ロベール・ブレッソン 『やさしい女』 Une Femme Douce 1969 France 88min. (vhs) 88分のあいだにドアの開閉がいったい何度あるのか(!!)。とそんなことを数えてる場合でない。手のクローズ・アップも然り。『湖のランスロ』以上に純化されたオープニング・…

Millin Dollar Baby

クリント・イーストウッド 『ミリオンダラー・ベイビー』 Millin Dollar Baby 2004 USA 132min. (@シネパレス) 今度は友人と。鑑賞後みないちように黙る。

Qui a ramené Doruntine?, 1986

イスマイル・カダレ 『誰がドルンチナを連れ戻したか』 白水社 イスマイル・カダレはアルバニア生まれでフランスに亡命した作家。カフカの匂いを強く感じた。誓い(ベーサ)の危機とその見直し。 ISBN:4560043175

ヒッチコック『裏窓』ミステリの映画学

加藤幹郎 『ヒッチコック『裏窓』ミステリの映画学』 みすず書房 切り返しやクローズアップなどともに構築された古典的ハリウッド映画の文法すなわち、物語の先導者となるカメラ=主体や、被写体=視線の対象といった関係は、観客の主人公への不問の信頼に拠…

Rear Window

アルフレッド・ヒッチコック 『裏窓』 Rear Window 1954 USA 112min. (dvd) ↓を読むにあたって見かえす。

Invasion of the Body Snatchers

ドン・シーゲル 『ボディ・スナッチャー/恐怖の街』 Invasion of the Body Snatchers 1956 USA 80min. (vhs) オリジナルの白黒。まえ見たのはこれに着色したバージョンだった。しかしオリジナルの画面比は2.00:1であるのに対し、vhsは1.37:1でなお不満あり…

これでいい

米アカデミー賞、プロデューサーの資格審査を厳格化

Mao Ⅱ, 1991

ドン・デリーロ 『マオⅡ』 本の友社 他の著作も読んでみるか。 テロリストが肥え太れば、小説家は痩せ細るってこと。やつらが大衆の意識に影響を与えれば与えるほど、感性や思想の形成者としてのわれわれ小説家の影響力は低下する。やつらが具現している危険…

バス174

ジョゼ・パジーリャ 『バス174』 Ônibus 174 2002 Brazil 119min. (@ライズX)

まだかぜ気味。鼻水と咳。昨日は今日提出の課題をやっていたため寝れなかったし、長引くのもわかる。今日はゆっくり眠れる。シーツやタオルケット、枕カバーの類はすべて洗濯したのだ(!)。今晩の快眠のために!!

A Time to Love and a Time to Die

ダグラス・サーク 『愛する時と死する時』 A Time to Love and a Time to Die 1958 USA 132min. (tvdvd)

くちびる

中田秀夫 『ザ・リング2』 The Ring Two 2005 USA 110min. (@シネフロント) ナオミ・ワッツという女優は、その唇にいくつもの表情を持っている。ふつう注視される眼からほんの少し下で、外壁を突き破って感情の表出が細やかに展開している。振り返ってみれ…

審判

オーソン・ウェルズ 『審判』 Le Procès 1962 France/Italy/West Germany/Yugoslavia 118min. (vhs)

Dr. Strangelove

スタンリー・キューブリック 『博士の異常な愛情/または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』 Dr. Strangelove: or How I Learned to Stop Worrying and Love the Bomb 1964 UK 93min. (dvd)

Visions of Light: The Art of Cinematography 1992 USA/Japan 92min.(dvd) タイトルの通り。古今東西の映画の中から優れた撮影を回顧していくという形のドキュメンタリー。

宇宙戦争

H・G・ウェルズ 斉藤伯好 『宇宙戦争』 早川書房 いつか読もうと思い続けて数年、ようやく読む。いざ読むとノンストップ、うんこれは面白い。スティーブン・スピルバーグの同名の映画作品を念頭に置いて読んだのは言うまでもなく。 ひたすら楽観的な鑑賞を…

花腐し

松浦寿輝 『花腐し』 講談社 これは、いい。花腐し (講談社文庫)作者: 松浦寿輝出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/06/15メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (33件) を見る

もののたはむれ

松浦寿輝 『もののたはむれ』 文芸春秋 文庫化を機に読んでみた。そんなだね。「幻想文学」なのに展開が読めてしまうので幻想は何処かへ・・・ ものを見ること、今やそれはわたしにとって、艶やかな宝石の耀いで出来た箱の中にその対象を閉じこめることだ。…

かぜは8割治った。できれば家で寝ていたかったのに、あれこれ用事があって十分な睡眠をとれずに長びいてしまった。本は3冊ほど読んだかな。映画も何本かブラウン管で見たのだけれど、それが何だったのか思い出せなかったりする。

かぜひいた。

The Assassination of Richard Nixon

ニルス・ミュラー 『リチャード・ニクソン暗殺を企てた男』 The Assassination of Richard Nixon 2004 USA/Mexico 95min. (シネセゾン渋谷) ストレートに荒々しい演出と表層を繰り出してくるところに、70年代を感じる。スタジオ・システムを懐かしみながら…

再び写真展"HACHI"へ。最終日。盛況だった。4時頃抜け出して映画を見に行く。終了後、7時から出展者以外も大いに集まっている打ち上げに行く。恵比寿。出展者でもないのに開放的な気分になり、たっぷり飲んでたっぷり食べた。あの盛り上がりの原因は、おっ…

村上龍 『空港にて』 文芸春秋 『半島を出よ』はかなりしっかりしてたけど、細部の設定を緩めると彼は自分で問題を捏造してしまう方向に向かってしまうような気がしないでもないね。その点細部をつめて問題設定も低めな「コンビニにて」はよかったけど。空港…

Lady Chatterley's Lover 1928

ロレンス 武藤浩史訳 『チャタレー夫人の恋人』 筑摩書房 新訳。単なる官能小説じゃないのね。近代理性批判と資本主義批判の小説か。 最後の真の人間が殺されて、白、黒、黄色という肌の色に関係なく、すべての人間が飼い馴らされると、すべての人間が狂って…

風と共に散る

ダグラス・サーク 『風と共に散る』 Written on the Wind 1956 USA 99min. (dvd) オープニング、雄弁な映像に饒舌な音楽。風と共に散る [DVD]出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン発売日: 2005/02/25メディア: DVD クリック: 8回この商品…

写真展

今日から開催の後輩たちの写真展を見に行ってきた。代官山。写真展を作り上げるということを久々に考えて、懐かしくもあった。1時間ほど会場にいて、ゆっくりと過ごす。写真、撮ろうなぁ。 "HACHI"は代官山UPSTAIRS GALLERYで12日日曜日まで。UPSTAIRS GALLE…

四谷でメキシコ料理を食べた。社会人の先輩なんかは一度会いそびれるとしばらく会えなかったりするので、誘われたときは万難を排して望む。