War of the Warlds

 いろいろ難癖つけたいところもあるけど、まあ総じて擁護しますよ。
 大作はきまってシネマスコープ(2.35:1のスクリーン比)ないまのハリウッドにしてこれは1.85:1、上映時間も2時間未満(116分)、現代の観客には情報量が足りなく感じられるのは当たり前。もとい小さなSFを目指したんじゃないだろうか。もっと言えば1950年代SF風に仕上げたというか。レイ(トム・クルーズ)とその息子と娘が車を奪われた後のカフェのショットはすごい。手前の店内はモノクロのフィルム・ノワール調で、奥の窓の外の喧騒は50年代風メロドラマ調(撮影はヤヌス・カミンスキー)。このショット一つで満足です。