Mao Ⅱ, 1991

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テロリストが肥え太れば、小説家は痩せ細るってこと。やつらが大衆の意識に影響を与えれば与えるほど、感性や思想の形成者としてのわれわれ小説家の影響力は低下する。やつらが具現している危険性は、とりもなおさず僕たち小説家がもはや危険な存在じゃなくなったことの証なんだ。(p.192)

マオ2

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