Lady Chatterley's Lover 1928
- ロレンス 武藤浩史訳 『チャタレー夫人の恋人』 筑摩書房
新訳。単なる官能小説じゃないのね。近代理性批判と資本主義批判の小説か。
最後の真の人間が殺されて、白、黒、黄色という肌の色に関係なく、すべての人間が飼い馴らされると、すべての人間が狂ってしまう。正気の根っこはキンタマだから。で、全員が狂気に陥ると、壮大な宗教裁判的殺戮(オート・ダ・フェイ)が始まる。あんたはオート・ダ・フェイという語が信仰的行為(アクト・オブ・フェイス)という意味なのを知っているね!ああ、そうだ、彼らは自分たちの壮大でささやかな信仰的行為を行う。互いを生け贄に捧げはじめる。(p.435)
- 作者: D・H ロレンス,武藤浩史
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2004/12/09
- メディア: 文庫
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