闘争領域の拡大

 3時頃に写真展会場へ。受付の合間読みすすめたが、暇すぎて読み終わる。『素粒子』、『プラットフォーム』に比べるとテーマを絞ってあるのですいすい読めた。題名の「闘争」というのは要はセックスの闘争。資本主義市場経済に男女のセックスをなぞらえている。勝者はヤリまくり、敗者はヤレない、という構図なのだが、それを人生における勝敗にまで投影されている。ちょっと食い足りない。主人公が敗者であることが分かったところからもう一つ展開がほしいし、明らかにされた闘争の構図を進化させたり変形させるくらいの力量を期待していたのだが。