ライフ・アクアティック

The Life Aquatic with Steve Zissou

フィクションに関することにはここでも既に何度かコメントしているように、意識しているし関心が高いので、高度なフィクションといろいろな所で語られている本作はわりと意気込んで見た。でもこれって、自らすすんで飽和状態の先へゆき破裂した風船の所作に似た、フィクションの放棄ではないのか。失敗や破綻とは異なる、放棄。臨界を超えた先の荒野を見せつけられたといった感じがする。なんにせよ、今はまだならされていないかもしれない荒野が、いずれ臨界の中へと平然と回収されている状況がそう遠くない未来にあるんだと思う。



他にも考えるところがあるのだけれど、いまいちまとまらない。もう一度見に行こうか。
id:vigo:20050511#p1 →二回目の感想